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そのとき,私は燃えていた

2009 年 9 月 1 日 コメントをどうぞ コメント

私事ですが.
# まぁ此のblogに私事以外書くこともないですが.

都内某所の専門商社に新卒で入社して1.5年,R&Dに配属されてから1年ってところで,転職することにしました.

元来,ひととこに留まることが嫌いで,嫌いというか気づかないうちに(悪い意味で)安住することを懸念して,
積極的に所属を変えていました.
そのせいで履歴書を書くのも大変です.
後輩というのがいたことがありません.
常にフレッシュマン.

ところが今回は,安住を嫌った転籍でなく,本当にやりたい仕事への挑戦です.
やりたい仕事というよりは一緒に仕事をしたい人がいる,と言う方が正確かもしれません.
5年前にお会いした人でした.
2週間という僅かな期間ですが,一緒に仕事をして,完敗した人でした.
人間,どっかでは勝てるもんです.自分の得意分野で勝負するか,相手の苦手分野で勝負するか…
全部,負けました.
得意分野はおろか,若さですら負けました.
悔しさすら湧かないほど圧倒的に負けたので,思わず尊敬するに至りました.
そして,自分の中で静かな修行がはじまりました.
こんなとき,あの人ならどうする? この問題,あの人ならどう解く? この話,あの人ならなんて返す?…
不思議なもので学校の授業が面白くなりました.
読む本が変わりました.
人と話すことが前より楽しくなりました.

残念ながら,その方が働いている場所は新卒を受け入れず,実務経験2年をもって初めて応募できるようなところでした.
とりあえず,実務経験を重ねなければならないと思って,なるべく似た職務内容の会社を探し,入社.
入社後の研修で近くに寄った際,たまたま再会することができ,特大のメンチカツを御馳走になりながら深夜まで話し込みました.
相変わらず果てしない差を感じたのですが「うちを受けるだけ受けてみなよ」と言っていただけました.

選考プロセスは今年の6月から約2ヶ月間にわたって行われました.
なんとか採用通知を受け取って,だんだんリアルになってきたら急に恐くなりました.
年俸制の有期採用,給与待遇も今の商社の方が良いかもしれない.
そんなことより,あの人には未だに勝てる気がしない.

「そのとき,私は燃えていた」

ふと,最近読んだ大橋禅太郎さんの『すごいやり方』から一節が浮かんできて,自分の中で燃えている火の熱量は5年前と何ら変わっていないことに気づきました.
そのときどころか,今も燃えている.
そう思えたので転職を決意しました.
この博奕,人生に一度は打っておきたい.打つなら今だ.

そんなわけで,ただいま絶賛転職活動中で,社宅からの転居も重なって,盆と正月が一緒に来たってこういうことかと思っている次第ですが,
思えば,こんな風に人生を変える出会いが存在するってのは素敵なもんです.
5年かけても超えられる気がしない壁があるってのは何よりの幸福です.
ましてや,頑なに跳ね返すだけの壁でなく人生から恋愛まで公私にわたって諭してくれる壁だから尚更です.
新しい職場で何ができるかは皆目検討もついてないのですが,
ひとつ,自分もそんな壁になって,誰かの人生を良い意味で変えてあげたい,と思っています.

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