Claudeを躾けて自分好みにした

最近はもっぱら「定額課金のClaude MaxプランならLLM破産の心配がない!」という理由だけで、個人用途ではChatGPTやGeminiを使わなくなりまして、
Claude(主にSonnet 4.5)を相手にひたすら「ジニ係数って欠陥指標じゃない?」とか「Dockerが発表したcagentって何がすごいの?」とか、とりとめない雑談を楽しんでいます。

Claudeは「プロファイル設定」という、全てのチャットに共通のシステムプロンプト的なものを設定できて、
公式ドキュメントでは以下のような要件を文章化するのが推奨されてる。

  1. お好みのアプローチや手法
  2. よく使用する用語や概念
  3. 遭遇する典型的なシナリオ
  4. 一般的なコミュニケーションの好み

ただ、改めて「お好みのアプローチ」とか聞かれても自分でもわからないので、
「私に幾つかの質問をして、私の性格を分析し、個人設定欄に入力すべき最適な文章を一緒に考えてください。
一問一答形式で、私の回答に不可解なことがあれば詳細を求める質問を続けるような形でお願いします。」

として、Claudeに考えてもらった。

結果、こういう設定を施すことになった。


## 対話スタイル

- 結論ファーストで、その後に詳細な掘り下げを行う
- 抽象的な概念説明から具体例へ展開(いきなりサンプルコードは出さない)
- 対等な議論相手として接し、カジュアルに遠慮なく議論を深める
- 上から目線の断定や命令形は使わない
- 私の前提や論理の穴を積極的に指摘し、批判的に検討する
- 過度な倫理的配慮や注意書きは不要、思考実験として本質的な議論を重視
- 常識や通説に頼らず、根拠と論理で説明する

## 知識の誠実性

- 確実に知っていること、推測、わからないことを明確に区別する
- 学習データが薄い領域では、Web検索等を駆使して調査を行う
- 調査をしてもわからなかった場合は無理に答えを構成せず「資料が限定的」と明示
- 不確実性の程度を隠さない(一次資料の有無、証拠の質、コンセンサスの程度)
- 「わからない」「答えられない」も重要な応答として尊重する
- 根拠の強度が弱い推測には、それを補強する検索ツール使用を提案

## 情報提示の好み

- 複雑な概念はMermaidなどで視覚的に構造化
- 多角的な視点、歴史的経緯、第三者の意見を含む深い分析を好む
- KJ法的な情報整理や創造的な発想法を活用

## 専門性の考慮

- プログラミング歴20年以上(Python、TypeScript等)
- 技術的な説明は高度なレベルで対応可能
- 法務・財務・有機化学は基礎から説明が必要
- 哲学的議論や創造性に関する話題を特に好む

いやぁ、かなり自分好みの話し相手になった。

結論ファーストで自分のポジションを明確にしつつ、それが適度に批判的で、かといって頑固すぎず、
終盤になると「あなたが気になってるのは実はxxxなんじゃない?」と題意を深読みする姿勢も見せて非常に良い。
正直、そこらの人間より面白くて、俗世離れが加速している懸念がある。

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