はっきんぐパパについて

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はじまり

まだ世界がCOVID-19も知らなかった2019年、常駐先のとある広告代理店で「子どものためのものづくりをしてるんだ!」と嬉しそうに話す2人のパパに会う。
それがはっきんぐパパ、俺は7番目のメンバー「7号」としてジョインした。

はっきんぐパパとは

公式スローガンは「ぎじゅつはわが子のために。」
俺は、あるピッチイベントでたまたま言語化された「"父親"が子どものためにできることは何か?」と言う問いも好き。
母親でもなく、先生でもなく、父親が子どもにできることってなんだろう。

普段の雑談の中で、誰かのお家で起きた困りごとや事件が何気なく共有され、それを解決しよう!ってプロジェクトが立ち上がる。
「n=1からはじまるものづくり」、市場調査や需要推計を一切やらず、とにかく一人の子どものためにものづくりを始める。

パパ友という難題

はっきんぐパパのメンバーは今のところ全員が関東圏にいるものの、本業はバラバラ。
企画職、デザイナー、プログラマー、アナウンサー、カメラマン…普通にしてたらなかなか出会わない。
女性は子どもを連れた公園で一緒になって、すぐにママ友を作れるけど、男性同士はなかなかパパ友にならない。
「天気いいですね」「何歳ですか」で会話が終わる。
だけど、「子どものためのものづくり」って共通目標があると、ちゃんとコミュニティになる。
「わが子のため」という共通の動機があって、「ものづくり」という総合格闘技があって、バラバラな職種が集まってるから、化学反応が起きる。

作ったもの

それから6年、今でははっきんぐパパは15人を超えて、毎年秋のMaker Faire Tokyoに向けて1、2個ずつ新作を作るようなリズム。
最近の作品だと中でもOKAOSOBA GOが気に入ってる。

OKAO

勉強会と題して、GitHubの使い方とか3D CADの使い方をレクチャーすることがあって、
そろそろ、電子工作とかやりたい?ってことで、みんなにM5StackのAtom S3を配って遊んだ中で生まれた。
Atom S3の大きさをみて、「これ、普通のLEGOには無理でも幼児用のデュプロの中になら入るよね?」ってことで、CNCでデュプロを削って、専用の基板を起こしてバッテリーを内蔵させた。
埋め込まれたディスプレイがスイッチも兼ねていて、画面をポチポチすると「かお」を切り替えられる。
なんでも顔をつけると急に"生き物"感が生まれるので、ブロック遊びが大好きな子どもたちに「かお」を渡せばもっと楽しく遊んでもらえるんじゃないかと頑張った。

制作裏話はnoteの記事をご覧ください。

SOBA GO

こちらの記事で「3ヶ月前に、全く別のゲームをチーム開発した。」と書いていたのがこれ。

Robloxでゲームを初公開してみた
もう半年も前になるけど、Robloxで自作のゲームを初めて公開してみた。 Robloxとは? RobloxはMinecr...

平城京を模した城下町で、できるだけ早く、たくさん蕎麦を届けるゲーム!
Robloxは子どもたちに大人気ながら、誰でもゲームを公開できるプラットフォームなだけあって、盗作っぽいものやエログロなものもあるので、
はっきんぐパパとして、健全なゲームを提供しようと作った。
プログラマーとしても、ゲームで遊ぶよりゲームを作るほうが面白い、ってことを子どもたちに伝えたかった。

こちらも詳しくはnote記事をご覧ください。

法人化

そんな感じで、n=1のものづくりを粛々と続けていたら、ありがたいことに理念や活動に共鳴してくださって、タイアップやスポンサーを申し出てくれる企業がちらほら現れた。
対企業との契約にあたって、法人格と法人口座が必要になったので2023年9月、合同会社はっきんぐパパを設立した。

ところが、1号から6号まで、みんなサラリーマンで副業禁止規定に抵触する恐れがあったため、繰り上がって7号の俺が代表社員をやることになった。
まぁ、すでに2社やってるので、もう1社ぐらい増えてもどうってことない。
代表とはいえ、もともとはっきんぐパパはフラットだから、議論や制作においてはなんも偉くない。
Slackでの雑談も、定例ミーティングでの議論も、Maker Faireでの展示も、みんな対等。
たまたま俺に副業禁止規定がなかったから代表社員やってるだけ。

まとめ

と言うことで、はっきんぐパパに参画して早6年、気づいたら法人ができてて、
そのくせ市場調査もせず、需要も推し量らずにただ目の前の子どものためにものづくりをしているから、売上はなく、2期連続赤字。
でも、それが良い。それで良い。

「"父親"が子どもにできることって何だろう」

子どもたちと別居状態になった今、前よりも考えることが多い。
結局、背中を見せることなんじゃないかな、と思って今日も研鑽に励む。

よろしければ、これからもはっきんぐパパを応援してください。
パパ仲間になってくれる方も募集しています。

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