水槽を買い替えてからの水質のお話

先日の話の続き、買い替えから2ヶ月間の水質について。

60cmスリム水槽に買い替えた
飼い始めて2ヶ月もしないうちに水槽を大きくすることになった。 稚エビがあらわれた! ベルベットブルーシュリンプは...
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水質

GEXの全国水道水マップによると、川崎市の水道水は総硬度 55mg/L、pH 7.4で、全国的に見ても非常に中庸な水質。
生体飼育にはかなり恵まれた環境だと思う。
建物の貯水槽や配管などの影響も受けるそうなので、実際に自宅の蛇口から出る水を水質試験紙で計測すると、

  • 亜硝酸塩: 0
  • 硝酸塩: 0
  • 塩素: 微量
  • 総硬度(GH): 75mg/L
  • 炭酸塩硬度(KH): 40mg/L
  • pH: 7.0

そして、この水道水をベースに作った水槽の水質は…

  • 亜硝酸塩: 0
  • 硝酸塩: 0
  • 塩素: 0
  • 総硬度(GH): 120mg/L
  • 炭酸塩硬度(KH): 80mg/L
  • pH: 6.2 ~ 6.8

おかしい。明らかに硬水化&酸性化してる。

考えられる要因として、まず、2ヶ月間でほとんど水換えをしてない。
ブルカミアDの謳い文句「長期間水換不要」を全面的に信用して、蒸発した分を足し水する程度。
くわえて、科学的な根拠とは言えないんだけど、エビ飼育をしている先人のYouTube等を見てると「放置してたら爆殖してた」ケースが多い。
エビ類は水質の変化に敏感と言われてるが、逆に言えば多少水質が悪くなっても水換え等で急変させないことが大事なんじゃないか説。

とはいえ、足し水運用では水が蒸発した分、カルシウムやマグネシウムが濃縮していくわけで、硬水になっていくのは当然といえば当然。
軟水だとエビが脱皮不全を起こすが、硬水すぎても脱皮不全になるそうなので、現状の120mg/Lぐらいが限界値かと思う。

pH 6.2〜6.8はいちおう弱酸性。
しばらく安定してるのは、脱窒反応とソイルの酸性効果が拮抗してるからだと思うけど、これ以上酸性に傾くと生体に悪影響を及ぼしそう。
炭酸塩硬度も低めなので、何らかのショック(大量給餌、生体急増)でpHが急変するリスクがある。
ソイルの効果が切れてくればもう少し中性寄りになるかな?

水流

底面フィルターをコーナー型の水中ポンプで駆動してるんだけど、やはり水流は水槽の半分程度までしか及んでないように見えた。

Amazon.co.jp

奥行20cmのスリム水槽だと、水流を作りにくい。
止水域があると嫌気性バクテリアが怖いし、エビは酸欠に弱いのでエアストーンも追加した。
今のところ、デトリタス(有機物のゴミ)は見当たらないから、底面フィルターの吸引力とエアストーンの攪拌が機能してるっぽい。

水草

前の水槽から(南米じゃない)ウィローモスを持ち越し、さらに陰性水草を3種追加。
流木に埋め込まれた状態で売っていたので、置くだけ簡単。

  • ハイグロフィラ・ポリスペルマ
  • ロタラ・ロトンディフォリア
  • ルドヴィジア・パルストリス・ハイデンリッヒ

CO2添加をしてないので、ロタラとルドヴィジアはすぐに赤みがなくなってしまったけど、
特にハイグロフィラとロタラは目に見えるほどの成長で、差し戻しをしてるうちにおよそ倍になった。

差し戻しと言っても、ソイルに植えずに素焼きパイプに突っ込んで「置くだけ簡単」を維持。
これで底面フィルターに根が絡みつくまでの時間も少し稼げてればいいんだけど。

生体

今は成体サイズのエビが3匹と稚エビがおよそ12匹(小さくて正確に数えられてない)。
週に1回の餌やりを「点呼」と呼んでて、集まってくるタイミングで数えてる。
親子関係が全くわからない状態なので、色味や性格の違いが遺伝なのかとかもよくわからない。

今後の課題

今のところ、水質は限界ギリギリな値だけど、生体は元気そうなので、もう少し様子見。
それよりも水草の増えるスピードが想像以上で、赤みを戻すのに液肥やCO2を追加する前に、対策を考えねば。
ウィローモスも順調に伸びてるので、このまま放っておくと変なところに活着して面倒になりそう。
エビの数が増えるともう少し食べられたりするのかな。

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