NestWorks C500を予約してみた

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Snapmakerからのステップアップ

NestWorksのC500というデスクトップCNCをKickstarterで予約注文した。
128番目のバッカーだったみたいで、Electric ViseとMPG Handwheelのセットで26,415香港ドル。
送料等を考えると日本円で60万円ぐらい?
納期予定は2026年4月なので、まだ先の話なんだけど、今からとてもワクワクしている。

Snapmaker A250T

今まではSnapmaker A250TのCNCモジュールを使っていた。
チャック径が3.175mmなのと、スピンドルが専用機より非力なこともあって、真鍮やアルミが限界。

切削の繰り返し

たとえば、はっきんぐパパで作ったOKAOは、デュプロブロックをひたすら精密にくり抜いたんだけど、プラスチック相手にもかかわらず、かなり苦戦した。
Autodesk Fusionで、荒削りと仕上げの工具ごとにパス組んで、交換のタイミングを考えて…って。
実際に加工し始めても「あ、次の工具に替えなきゃ」って付きっきりにならなきゃいけないし。
プラスチックでこれなら、もっと複雑な形状や硬い金属、精密な部品を作るにはSnapmakerでは厳しい。

基板の内製

もひとつ、PCB基板を外注するかユニバーサル基板でやるか迷うような回路製作がままある。
昔に比べると基板外注はだいぶ安くなったけど、リードタイムは1週間ほどかかるし、ちょっとした修正のたびに発注し直すのも面倒。
かといって、部品のフットプリント次第ではユニバーサル基板も大変。
この間を埋めたい。

C500への期待

  • 800W、18,000RPMのインダストリアルスピンドル – チタン合金やステンレスも削れる
  • 自動工具交換機能(ATC) – 1〜7秒で工具交換、手動より70%速い
  • RFID工具管理 – 工具を差すだけで自動認識、最適な切削条件をマッチング
  • Smart CAM – 2D/3Dファイルからワンクリックで工具経路生成
  • MQLクーラント内蔵 – 霧状の潤滑で工具寿命を延ばす
  • ±0.02mm精度 – PCB基板の加工にも対応
  • 4軸加工対応 – 円筒形や複雑な形状も削り出せる

20年前どころか5年前でも「ほんとかよ」って思うようなスペック。
特に、デスクトップ機でクーラントを使えるのは信じられない。
(動画を見る限り、かなりサラサラした専用クーラント?しかも再利用はできないっぽいけど)
ATCとSmart CAMの存在もでかい。
C500は材質と工具を自動認識して、最適なパラメータを提示してくれるらしい。
工具交換も自動で1〜7秒なら、作業を中断せずに済む。

師匠!

たまたま動画を見つけてびっくりした。
日本でのモニターとして寄贈された金沢大学の秋田先生は、電子工作の師匠(と勝手に慕っている)。
大学時代は秋田先生の講義を追々試でギリギリ単位をもらったような落ちこぼれだったけど、それから20年経った今もお世話になっている。
そんな秋田先生が褒めるCNCは個人的にはマストバイだった。

95kgという現実

予約してからスペックを見て気づいたのが、C500の重量が210lbs、つまり95kg以上あること。
届いてから気づいたら大変だった。
Snapmaker A250Tが約24kgだから、およそ4倍。
この手の機械は重ければ重いほど精度が出せるし、インダストリアルスピンドルと剛性の高いフレーム、ATCの機構を考えれば当然なんだけど、さすがに、95kgは適当に置くとまずい。
普通の机だと耐荷重も心配だし、振動も考えると専用の台が必要になりそう。
来春までに設置場所を確保して、電源も含めた環境整備をしておかないと、届いた瞬間に「置く場所がない…」ってことになりかねない。
そもそも95kgを搬入できるのか、って問題もあるけど。

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