Obsidianに落ち着いた

前の記事で「自分メモはObsidianで落ち着いた」と書いたので、現時点の使い方を。

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What is Obsidian?


Obsidianは2020年ごろからあるメモツール。
Webサービスではなく、各デバイスにインストールするタイプ。
標準でもいろんな機能があって、さらにプラグインもあるけれど、言うて「Markdownエディタ&ビューア以上でも以下でもない」というところ。
それが良くて、仮にObsidianがサ終になろうと、Markdownファイルは手元に残ってるので引っ越せばいいだけ。
商用利用したい場合は$50/moだけど、個人利用ならば基本無料、一部有料の機能はあるけど。

Pros

まず、データの実態がMarkdownなので、動作が軽い。
書くときはVimで書きたいとか、どうぞご自由に、って感じ。
複数デバイスと共有するための公式Sync機能(有料、$8/mo)もあるけど、
そもそもMarkdownはあらかじめ設定したディレクトリに溜まってるだけなので、Google DriveでもDropboxでも、自分で共有かけてしまえば無料で同期できる。

公式はどう思ってるか知らんけど、全体的にエンジニア向けな雰囲気があって、華美な装飾がないのも良い。
前述のプラグイン等を導入していけば、かなりカスタマイズもできる。
NotionのDatabaseとかAIアシストみたいなことも実現できるし、スライド作ったりマインドマップしたりもできる。

Publish機能(これも有料、$8/mo)もあるので、Web共有もできる。
ただ、この辺の機能は個人的には全く使ってない(後述)。

Cons

iOS/Android向けにも公式アプリがあるけど、閲覧ならまだしも、さすがにゴリゴリ書き込む気にはならない。
スマホからの利用がメインなら他のツールを導入したほうが良いと思う。

他と比較

Notion、Evernote、Simplenote、Goodnote、HackMD、Confluence…と色々使ったけど、結局のところベンダーロックインされるのが嫌。
Markdownベースってところで、数式とかTeXとか書ける、普段の開発作業と同じ記法で良い、ってのが大きい。

それぞれのMarkdownはフォルダとタグ、ページ間リンクを使って整理していくんだけど、整理だけならNotionの方が強いと思う。
バイナリやPDFも一緒に保存したいならEvernoteの方が良い。
スマホから書き込む場面が多いならSimplenote、Goodnote。
手元には何もインストールしたくない、Web完結がいいってならHackMDとかConfluence、Scrapbox。
プログラミングのスニペットが多いならmassCode、Gist。
もっとシンプルなのが良いなら、Google Keepとか?

自分の使い方

せっかくなので、ObsidianぽいGraphモード。
言うほどメモの量は多くないけど、木工からカナダ事情、ゲーム攻略メモ、プログラムのスニペット等、雑多にぶち込んでいる。
なんとなく「3回ぐらい調べたな」って思ったことをメモ化する感じで運用。
3回も調べてないけど、なぜか"Mathematics"フォルダに「コラッツ予想」とか「ビュフォンの針」がどんどん増えてくのは自分でも不思議。数学、好きなんだな。

PC作業時に常に開いておいて、わざとウィンドウ切り替えのタイミングでチラチラ見えるようにしておくのが良い。
まとめていく過程で思考が整理されるところが大いにあるので、何かの作業がひと段落したときに休憩がてら書き込んでる。
他人に役立つTipsを書こうとか考えるとちゃんと書こうとして逆に書かなくなりそうなので、気負わないことを最優先。だから、Publish機能とか微塵も興味がない。
自分的に大事なのが"GTD Dumping"ってノートで、ここでGTDの「洗い出し」をすぐにできるようにしとくことで、ToDoまで昇華し切ってない事柄をコトコト煮込めてるのがすごく気に入っている。
ちなみにToDo管理はもう長いことTodoist、会社の情報共有はNotionとQiita Teamを使ってる。

プラグインで追加導入したのは"GTD Dumping"するときに便利と思ってMind Mapと、フォルダ等に設定するアイコンを拡充してくれるIcon Folderだけ。

それ以外にも面白そうなプラグインはたくさんあるものの、いちいち設定するのも面倒だし、スマホの公式アプリで動かなかったり、持ち前の軽さが失われたら意味がないのでなるべく標準機能でやりくりするようにしてる。
てか、標準のTemplateとかNote Composerを応用してくだけで、かなりハックできるので、お腹いっぱい。

まとめ

とある職人さんが「プロかどうかって?Webで検索しても出てこない情報をどんだけ持ってるかだよ」って言ってて、割と好きな言葉なんだけど。

最近、Googleの検索精度が悪くなった、アフィ記事ばっかで古き良き個人ブログとか全然ヒットしない、って聞くようになったじゃないですか。
そうだよねぇ、と思う一方で、よくよく考えると時流抜きにしても技術ネタって公開する利得が小さくて、
間違ったこと書いて誰かに誤解を与えたくないし、そのとき最新のことを書いても一瞬で風化するし。
かといって、「ノウハウを貯めない」選択肢はないし、意外と廃れずに長生きするノウハウもあって、なにより発信すると受信する機会も増えるのよね。
自分自身、そういう個人ブログの記事に助けられた経験はめちゃくちゃいっぱいあるし、
気が向いたらこっちのblogにも技術ネタ書こうかなぁ、と思いつつ、Webで検索して出てくる情報増やしたらプロじゃなくなっちゃうなぁ、なんて。

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