6D持ってるじゃん
フルサイズ1眼としてはかなり軽量な部類の6D。
公私にわたって最高の愛機です。
にもかかわらず、EOS M10を買う。
公的購入理由
Web製作系の仕事をいただくと、たいていは素材が足りないので撮影もしなければならない。
物撮りなら6Dで十分だけど、場撮りは撮影できる時間が限られているので、一気に撮りたい。
また、「撮影しました」という証拠があれば請求もしやすく、うまくすればMaking的なおまけ素材にもなる。
6Dで広角を抑えつつ、サブ機で要所を撮れれば…という需要が日に日に高まってた。
私的購入理由
そもそも、一眼レフを持ち歩いても替えレンズまでは持ち歩かないカジュアル派。
日常は40mmパンケーキ、仕事は24-105mm、旅行は16-35mm。
で、たいてい「あぁ、20mmあれば…」とか「50mm単焦点が…」って言ってる。
替えレンズ持ち歩けよ、って言われて「いや、替えレンズに交換する手間とお金があるならサブ機持ち歩いた方が早くね?」って思ってた。
M10に決めた理由
EFマウントアダプターがある
Canon製、それだけで普段と同じ操作性が担保される。
ちなみに、シャッター音や撮り味だけだったらNIKONの方が好き。
でも6Dを5年使って、もうNIKONやSONYのUIを覚えなおす気にはなれない。
RAWの形式も一緒。
そして、EFマウントアダプターがあれば6D用のレンズ資産が使いまわせる。
ならばEOS-Mシリーズだ。
M3と持ち比べた
実は、M3を買うつもりだった。
実機を触りに行ったら、隣にM2とM10も置いてあった。
M2は安くなってる割にカチッとした感じでM3よりお得に見えた。
M10は「廉価版でしょ」と半分なめて触ったら、手への収まりがM2、M3より良い。
そして、M3を改めて触りなおしたとき、EVFとサイズがやけに中途半端に見えた。
これ一台で、という人には良い選択肢だけど、サブ機と割り切るには良すぎる機体だった。
嫁も使う
というか、主に嫁が使うことが大いに予想された。
軽くて小さいことが機能より優先される。
ましてや、これから子どももできるかもしれない。
ママさん目線で使いやすいカメラ選んでみて、って言ったらM3よりM10だった。
たしかに、子どもを追いかけるならEVFは使わないか。
3ヶ月使ってみて
やばい。予想以上に6Dの使用頻度が減った。
前評判通り、M10のAFは遅いし、iPhoneあればミラーレスなんて使わないじゃないかと思うこともあるけど、
「今日はiPhoneより良い写真を撮りたい」って時、6DよりM10を持ち出すようになった。
なんでだろう、と思い返してみて自分の中で「良い写真」の定義が変わっていたことに気づいた。
6Dだけの時は高精細で露出もWBも構図もばっちりなのが良い写真と思ってたんだけど、
M10は「ちょっと良い瞬間」が撮れる。それが、構図が崩れてたり、ボケきれてなくても。
中でもプラスムービーオート機能が良い。
シャッターを切る数秒前が見れるだけでこんなに日常の「ちょっと良い瞬間」が鮮やかになるとは思わなかった。
アス比を1:1にするのも良い。「これでバチッとした写真を撮る気はありませんよ」と意思表示しつつ、何をどう撮ってもちょっとお洒落な額に入れたようになる。
写真って面白いなぁ。
バチッとしてない写真はM10、ちゃんと撮りたいときに6D。
思いがけない形で公的理由も私的理由もちゃんと満たされた。