独立して10年目の働き方を見つめ直した

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フラグ回収

Obsidianを整理し直した
2年ぶりにまた書く理由 落ち着いたと書いてから2年、「とりあえずなんでもObsidian」という基本姿勢は変わってないものの、...

そういえば、10年前に働き方について整理した記事があったので、今度は働き方の変化を見つめ直すのも良い気がする。

独立して1年目の働き方を整理してみた
7月24日、開業記念日 前職の任期満了をきっかけに開業届を提出し、早1年。 ひとつの節目ということで、現在の仕事のやり方を書き残して...

10年間で変わったこと、変わらなかったこと。

ツール

ブラウザ: WaveboxVivaldi

1年目はSafariとChromeを使い分けてて、Safariに作業補助系(Todoist、Toggl、Slack、Facebook、Gmail)、Chromeでそれ以外という使い分けをしてた。
今、作業補助系はすべてWaveboxで開くようになり、
それ以外は全てVivaldiになった。

Waveboxは複数のGmailアカウントも別タブで開けて、SlackやTodoist、Notionなども全てブラウザベースで利用できる。
複数ワークスペースの切り替えも楽だし、通知も1箇所に集約できるし、何よりデスクトップアプリをいちいちインストールしなくていいのがほんとに助かる。

Vivaldiは、完全にChromeの上位互換だと思っていて、タブバーを左側に表示することでWaveboxと同様に「左側で切り替え」って統一できて良い。
WaveboxもVivaldiも設定をクラウド同期できるので、端末が変わってもLook & Feelが変わらないで済むのはでかい。

パスワード管理: 1Password

Dashlaneは「0とOのフォントが見にくい!」って問い合わせたら対応が悪かったのを機に使うのをやめた。
1Passwordは開発時にも1Password CLIを使って.envファイルの中身を暗号化したり、開発メンバー間で機密情報を共有するのにも便利で非常に助かってる。
ちなみに、弊社社員は入社と同時に必ずGPGの秘密鍵を作らせて、Gitコミットの署名やファイルの暗号化に強制しているので、GPG Suiteも必須。

ターミナル: Warp

エディタは昔はPyCharmとかCLionなどを開発言語に合わせて使い分けてたけど、今は全部VSCodeで事足りるようになったので、
始業開始とともにWarpを開いて、ghqで案件ごとのリポジトリに移動してcode .する流れ。

WarpはAIが統合されたターミナルエミュレータってのがウリなんだけど、AI機能は全く使ってなくて、
Windows版、Linux版とマルチプラットフォームで、開発が活発に継続されているところを評価してる。

タスク管理: Todoist

10年間、全く浮気もせずに使い続けたツールはTodoistだけ。
これより優秀なGTDツールを他に知らない。
今のカルマは22000のグランドマスター。

10年前は自分のタスク管理だけだったけど、今はBusinessプランで契約して社員へ「これやってほしい」もTodoistで投げるようにしてる。
特に、総務スタッフに「請求書、投函しておいて」みたいなタスクを委譲して、「あれ、終わったかな?」っていちいち確認しなくて良いのがとても助かってる。

時間計測: WakaTime

Togglはいつの間にか使わなくなった。
RescueTimeも使ってたんだけど、単なる"時間計測"からだんだん"効率支援"なアプリに変わってしまって、思想の違いで使うのをやめた。
代わりに、WakaTimeでエディタの使用時間だけはモニタリングしてる。

自分では「大変だった…」って感じた案件もレポートを見たらそんなに時間がかかってなかった、ってことはよくあるので、
作業量をなんとなくでも可視化しておくのは相変わらず大事だと思ってる。

チーム内コミュニケーション: Slack

相変わらずSlack、今は社内の全コミュニケーションをSlackに集約して、案件ごとにチャンネルを作ってGitHubと連携したり外形監視サービスの通知などもSlack見ればわかるようにしている。
10年前と違って、社外の人とのやりとりにFacebookメッセンジャーを使うことは少なくなった。
そもそもSNSをほとんど使わなくなったし、基本的にクライアント側のツールに招待してもらうか、弊社のSlackにSlack Connectするケースが圧倒的に多い。
そういう意味で、TeamsやChatWorkなど、あれこれテキストコミュニケーションツールは触ってるけど、Slackが一番肌に合うなぁ。

ファイル管理: Dropbox

Dropboxを法人プランに切り替えて引き続き継続利用。
2FAに加えて、細かくアクセス権限を管理して、セキュリティアラートなどを設定することで社内のファイル共有全般に活用してる。
Slack同様、Dropboxに案件ごとのディレクトリを作って管理。
Dropboxを基点とすることで、どのPCからでも作業できるので、PCが壊れたりしても安心。

メモ用紙: Rhodia #12

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自分でも驚いたけど、Rhodia #12は今も必ずデスクに置いてある。使い方も10年間まったく変わってない。
座標や数式、カラーコードを書いては捨てる。
紙質うんぬんより、おそらく大きさがちょうどよくて、書き込みすぎることもなく、パッとポケットに入れることができるサイズ。

ナレッジベース: Obsidian

Rhodiaが使い捨てメモだとしたら、使い捨てないメモはObsidianに集約。
工作ノウハウ、プログラムのスニペット、ゲーム攻略、数学の定理、何でもかんでもObsidianに突っ込んでる。
あえて共有機能などは一切使わず「自分しか見ない」を大事にしていて、
それによって書くための心理的障壁が下がって、公私を分けずあらゆるメモが集約されている。

RSSリーダー: Inoreader

いつだったか、feedlyの無料プランじゃ足りなくなったからInoreaderに乗り換えたが、正直、あまり満足してない。
毎日おそよ300記事をザッピングして、興味を惹いた記事(全体の10〜15%)を深読み、ってするのにトータル1時間ぐらい。
これをもっと効率よくしたくて、Inoreaderが悪いというより、そもそもRSSを消化するプロセス自体に問題を感じているので、
暇があったら自分好みのRSSリーダーを自作したいとずっと思い続けてる。

まとめ

1年目と比較すると、ブラウザやエディタが統合されて、パスワードもファイルも1箇所にまとめて、メモも集約して、とにかく「統合」がキーワードだと分かった。
10年経ったら3社のCEOになっていたこともあり、「自分にしかできないこと」に集中できる環境作りを意識した結果、経理や総務を人に預けつつ、自分は「統合」に突き進んだ、ということだろう。
それでもまだ「自分にしかできないこと」に完全集中できる環境にはなっていない。
自作RSSリーダー構想も、根底では同じフラストレーション「もっと効率よくできるはず」で、
10年間変わらないのは、この飽くなき探究心かもしれない。

またこの記事が、誰かと、さらに10年後の自分の参考になれば幸い。

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