貝印が教えてくれた1枚刃の真実
俺は髭が伸びるのが早い方で4日もすれば立派な髭面になる。
顎下だけ生える人とか部分的にしか生えない人もいるけど、俺の場合は本当に全面に生えるから、剃り方次第でどんな髭にもできるんだけど、
まぁ、とにかく髭を剃るのは面倒で、ずっと有名メーカーの4枚刃とか5枚刃のT字カミソリを使ってた。
ある日、貝印の紙製カミソリを見つけて、「これは出張やキャンプで便利そうだ」と携帯性に目をつけて買った。
ところが、使ってみたら剃り味がめちゃくちゃ気持ちよくて、「もしかして、多枚刃って安全だけど剃れない?1枚刃の方がいいのか?」と思った。
それから貝印の紙カミソリは出張やキャンプの定番になって、今でもLAWSONで見つけたら買い占めるようにしてる。
なぜHENSON MEDIUMを選んだか
貝印の紙カミソリで1枚刃の良さに気づいて、「ちょっと高級な1枚刃カミソリを使ってみたい」と思って探し始めた。
そこで見つけたのがHENSON SHAVING。
- カナダ・オンタリオの航空宇宙工場で製造
- AS9100規格(宇宙船や火星探査機の部品と同じ精度)
- 刃の露出と角度が±0.00635mmの公差で加工されてる
- 重量38g(軽量で小回りが効く)
- 市販の両刃が使える(年間コストが激安)
MILD、MEDIUM、AGGRESSIVEの3種類からMEDIUMを選んだ。
飛行機が好きなので素材はAircraft Aluminumを選択。
航空宇宙グレードのアルミニウムで作られたカミソリ、っていうだけで気分が上がる。
1年使ってわかったこと
HENSON MEDIUMに変えてからは、多枚刃の時より深剃りできてるようで、実質伸びるのが遅くなったようなもんだから毎日剃らなくても良くなった。
ただ、HENSON MEDIUMは剃れすぎる。貝印以上。
毎回2、3箇所は出血する。薄皮ごと削ってるんじゃないかってぐらい剃れる。
アルム石(ミョウバン)を当てたらすぐ止まるから、そんなに困ってないけど。
本体は1年経っても外見の変化はない。
アルミだから錆びないはずなんだけど、内側の刃を固定するところはカミソリの刃の錆が移るんだね。
あくまで移るだけで表面的なものだから拭けば取れるんだけど、航空宇宙グレードでも防げない現象だった。
まぁ、これは替刃(鉄)の問題であって、本体の問題じゃないから、気にしてない。
替刃は公式のRKを使ってる。
100枚入りで2,980円だから、1枚あたり約30円。
だいたい10日間を目安に交換してるから、年間37枚、つまり年間約1,100円。
某メーカーの多枚刃の替え刃だと、8個入りで約5,000円。1個で1ヶ月持つとして、年間7,500円。
単純計算で差額は1年ごとに6,400円。
本体が18,000だとしても3年で回収できる計算。
余談だけど、カミソリ刃を作る工程って、焼入れと急速冷却を組み合わせたり、ミクロン単位で刃先研削をしたり、防錆コーティングをしたり、結構すごいことやってる。
それを1枚30円で買える現代に感動してる。
所感:MEDIUMがちょうどいい
貝印の紙カミソリで1枚刃の良さに気づいて、HENSON MEDIUMにたどり着いて、「これでいい」を確定させた。
AGGRESSIVEはもっと出血しそうだし。
MILDでも良いのかもしれないけど、今のMEDIUMが構造的にめちゃくちゃ壊れにくいので買い替えのタイミングがない。
一生モノのカミソリ、ってマーケティングは伊達じゃないと思う。

