きっかけは、知人の「僕も最近肩こりがひどくて、分割キーボードに興味あるんですけど、おすすめあります?」から。
6年前にUltimate Hacking Keyboard (UHK 60 v2)を購入して、自分のキーボード探しの旅は終わったと思っていたが、
人に薦めるからには最新状況くらい確認しておくか、と軽い気持ちで調べ始めたらUHK 80が出ているのを見つけてしまう。
……こうなると、もう他人の肩こりどころじゃない。案の定、ポチった。
60から80へ
数字が示す通り、60%だったキーボードが80%相当になった。
当時、短所に挙げていた項目が、表向きは狙い撃ちで潰されている。
- 独立した矢印キーが欲しい → 独立矢印キー完備
- 発注から半年〜1年待たされる → 1週間で発送
- もっと左右を離して置きたい → 無線化+ケーブルも長くなった
当時の記事を中の人が読んでたんじゃないかと思うぐらい刺さってる。
着弾
UHK 80はパームレストが一体型になったので、基本パッケージのみ注文。
モジュールはUHK 60 v2用に買ったKey ClusterとTrackpointがそのまま挿さる。
今回も静音ピンク軸(Kailh Silent Pink、リニア35gf)にした。
1週間ほど使ってみて
まず、6年前に不満に思っていた独立矢印キーと無線化。
着弾から1週間、全く使っていない。
あれだけ「独立矢印が欲しい」と言っていたくせにこの6年でModレイヤーを使ったカーソル操作にすっかり慣れてしまった。
60%キーボードに慣れた体には右下まで手を移動させるのが億劫。
そして、Enterキーの右側に2列もキーがあるのは、買う前に気づくべきだった。
これまでの癖でEnterを叩きにいくと、その右のキーを巻き込んで誤爆する。
仕方ないので、Enterキーだけポリカーボネート製の、触感がまったく違うキーキャップに付け替えた。
指先で「あ、これじゃない」と判別する力技。
もうひとつ困ったのが親指周り。
Fn2キーなどが増えて、両手の親指がとにかく忙しくなった。
特にショートカットで多用する⌘キーやAltキーの押下ミスが増えた。
親指に器用さを求めてはいけないと痛感。
さらに、Fn2キーが増えたということはレイヤーが1枚増えたことも意味しており、ざっくり60キー×4レイヤーで約240キーだったのが、80キー×5レイヤーで400キー、ほぼ倍になった。
当然、アサインしきれずに余っているキーが大量に出てきた。
正直、Fn2キーの分Spaceキーや⌘キーを大きくしてくれた方が、自分の手には合っていた気がする。
Fn2レイヤーの話ついでにワイヤレス接続先の設定について。
まず、旧UHKのカールコードは短くて、分割式と言いながらそれほど離せなかったが、UHK 80付属のブリッジケーブルは45cmほど伸ばせるようになったので、無線化せずとも左右を離せるようになってしまった。
そうなると、バッテリー残量を気にしながらワイヤレスで使う理由がない。
Bluetoothの不安定な通信と充電の心配をするくらいなら有線が良い。
そうすると、UHK 80の目玉であるOLEDに表示されるバッテリー残量や接続設定もほとんど無駄になり、すごくもったいない状態になってしまった。
総評
本体+送料で$514.85、円安の影響もあって、日本円で8万円ちょっとといったところ。
分割キーボードに興味がある、くらいの人におすすめできない価格。
8万円の価格を差し引いても無線化と独立矢印の空振りと増えたキーで誤爆が増えた現状、100点満点で80点といったところか。
ただし、UHK 60での学び、「全ては慣れで克服、進化」がUHK 80にもあり得て、かつキーやレイヤーが増えた分、そのポテンシャルは大きいはずなので、もう少し我慢しながら使ってみる。

